この日は、ナポリからポンペイ遺跡へ日帰りで行きます。
2024年からポンペイ遺跡は入場人数の制限ができたということで、あらかじめチケットを購入しました。公式チケットではうまく取れなかったので、Get your Guideで日本語音声ガイド付きチケット(秘儀荘の入場も可能なポンペイプラスチケット)を予約して行きました。ただ、当日券を購入していた人もいたので、日にちや時間によっては、事前に購入しなくても大丈夫なようです。
さて、8時過ぎにナポリ・ガリバルディ駅から、ヴェスーヴィオ鉄道でポンペイを目指します。ポンペイへのアクセスや入場口は複数あるので、事前に調べると良いです。この鉄道、車体も独特ですが、遅延あり、急ブレーキありでなかなかです。とりあえず、目標のポンペイ・スカーヴィ・ヴィッラ・デイ・ミステリ駅に30分ほどで到着。9時の開場に間に合いました。駅からは、徒歩2分くらいで入口に着きます。


開場と同時に、音声ガイドのオフィスで、ガイドとパンフレットと入場チケットをもらいます。そして、いよいよ遺跡の中へ。

ポンペイは、紀元1世紀のある日、ヴェスーヴィオ火山の大噴火により、一瞬にして死の灰に覆われてしまった町です。
ポンペイの遺跡は非常に広くなっているので、地図を見ながらある程度どこからどう回るか考えていくと良いと思います。音声ガイドで細かい説明を聞きながら、ゆっくり回りましたが、結構時間もかかりますし、歩き疲れるのは間違いありません。
遺跡を回ると、道、轍、ハチミツやワインを入れていた甕、「猛犬注意」と書かれたモザイク画、さまざまな壁画などが残されており、当時の生活に対する想像力をかき立てられます。









また、大きな劇場や神殿といったものも見られて、いかに大きな町で文明が発達していたかがうかがえます。


さらに、ここの遺跡には、石膏像があります。大量に積もった火山灰に長年閉じ込められた遺体が腐敗してできた空洞に石膏を流し込むことで作られた石膏像から、当時、亡くなった時の姿をそのまま見ることができます。中には、子どもや犬の石膏像もあります。突然の噴火で苦しみながら亡くなっていた人たちを想像すると、なんとも言えない気持ちになります。





ポンペイ遺跡は今も発掘が進んでおり、新たな発見もあるそうです。広大な敷地内には、カフェやトイレなどもあるので、休憩を挟みつつ、熱い日差しへの対策をしながら、半日から1日かけてゆっくり回ることをおすすめします。

帰りも30分以上遅延したヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗って、ナポリへと戻りました。

この後、夕方のバスに乗り、バーリへと向かいます。