自由の女神見学から戻ったら、船乗り場のあるバッテリーパークからワールド・トレード・センターまで1kmもないので歩きます。暑い中ですが、10分ほどで大きな建物が見えてきます。


ここには、かつて7つのタワーが建っていましたが、2001年9月11日の同時多発テロにより、中心のツインタワーが完全崩壊し、他の5つもほぼ全壊しました。ビル、ペンタゴン、ハイジャックされた飛行機の乗客合わせて約3000人の方が亡くなり、その中には日本人24名も含まれます。20年以上前のことですが、飛行機がビルに突っ込んだり、ビルが崩壊したりしていく衝撃は今でも忘れません。
かつてツインタワーが建っていた場所には、巨大プールのモニュメントがあり縁には犠牲者の名前が刻まれています。


そして、このプールの横には2014年にオープンした9/11メモリアル・ミュージアムがあります。ここも混むことを予想していましたが、意外にも数分並べばチケットを購入することができました。日本語の音声ガイドをレンタルして施設を見学します。

ここでは、ありし日のワールド・トレード・センタービルからテロが起きた過程、その後の救助活動や瓦礫の撤去、平和を願う活動などの様子が写真や映像で伝えています。
また、ビルの瓦礫やビルの崩壊により押しつぶされた消防車、瓦礫撤去最後の柱などが展示されています。さらに、犠牲となった方々の写真、遺品、ハイジャックされた飛行機の破片なども数多く展示されています。
これらのものでもかなりの衝撃ですが、崩壊直前にビルを飛び降りる人々の写真や、ハイジャックされた機内の乗客が残した肉声、崩れていくビルの映像などは、なんとも言えない気持ちになります。館内にはたくさんの方がいましたが、衝撃とショックで言葉を発している人はほとんどいなかったです。





※館内は撮影できますが、亡くなった方の写真や遺品、当時の映像など一部撮影禁止の区域があります。
21世紀になったばかりに起きたあの悲惨な出来事を忘れてはいけないと感じます。そのような意味でも、ニューヨークに行ったら、訪れるべき場所の1つだとと言えます。
かなり重たい気持ちにはなりましたが、次はタイムズ・スクエア、そしてアメリカ自然史博物館へと向かいます。