平成29(2017)年9月、交流訪問で国後島古釜布を訪問しました。私にとって古釜布は2度目の訪問になります。
天候の関係で上陸が1日遅れ(船内で1泊し)ましたが、無事に上陸できました。今回も宿泊先は、友好の家になります。

3年ぶりの訪問でしたが、舗装道路が広がったり、博物館が新しくなったりしていました。







今回は、アニメ・オタク文化をツールに交流するという企画が催されました。ちびキャラ・ゆるきゃらの描き方ワークショップ、アニメソングカラオケ大会、ミニライブなどを行い、現地の方や訪問団の学生などを中心に盛り上がりました。
地元の方との交流は決して悪いことではありませんが、一緒に記念撮影の輪には入ろうと思わなかったところに、複雑な思いがありました。




今回もホームビジットがありました。今回お世話になった方は、何度も受け入れをしたことがある方のようで、我々が上手に言葉を話せなくても、積極的に声を掛けて歓迎してくれました。

また、お土産として、マトリョーシカをいただきました(この中で一番年上だからという理由で最も大きいものをいただくことになりました)。私からは、あらかじめ用意していた日本のお菓子などを、歓待のお礼として渡しました。

お世話になった方は、とてもすてきな方ではあったのですが、食事を済ませた後、あるものをテーブルの上に並べて見せてくれました。それは、この前年に亡くなった旦那さんが、以前住んでいた場所の周りで、土の中から掘り出したものです。




戦時中の混乱の中で埋めていったもの、置いていったものなのでしょうか。島では、土の中から日本人が使っていたものが出てくることも珍しくないという話も伺いました。どんな想いで当時の方々は置いていったのだろうと思うと、胸が痛みました。
ホームビジットでお世話になった方は、翌日、古釜布の港までわざわざ見送りに来てくれました。
2度目の交流訪問も、地元の方との友好的な関わりができた一方で、複雑な気持ちを抱くことになるのでした。