この日はレンタカーを借りて本島南部を回ります。ホテルから歩いてレンタカー店に向かい、車を借ります。
まずは、ひめゆりの塔へ。沖縄本島を訪れる際は、毎回寄っている場所になります。第二次世界大戦の沖縄戦末期に設置された沖縄陸軍第3外科壕跡の上に建てられた塔です。沖縄戦では、学徒隊(看護師)として従事された学生や職員の方の多くが亡くなられています。

そして、すぐ横にはひめゆり平和祈念資料館が設置されています。ここには、沖縄戦に至る直前の学生や学校の様子、戦闘中の様子、解散命令が出てからや戦後に至るまでの様子が、写真や映像、パネルなどで紹介されています。また、最後には、沖縄戦で亡くなった方々の遺影(簡単な経歴や亡くなった経緯が掲載)が飾られ、生存者の証言を読むことのできるスペースがあります。初めて訪れたのは20年以上前ですが、その頃に比べ、展示物がかなり増えて整理されています。ただ、戦後80年も経ち、生存者から直接話を伺うことはなくなりつつあります。そこに、時間の経過を感じざるをえません。その分、証言映像が豊富にはなっています。

続いて向かったのは、平和祈念公園。沖縄戦などで亡くなられた多くの方の名前が刻まれている碑があります。多くの方が犠牲なられたことを実感します。
ひめゆりの塔(ひめゆり平和祈念資料館)、平和祈念公園ともに、いつもは修学旅行生がいるのですが、たまたまこの日は修学旅行生や観光客が少なかったので、落ち着いてゆっくり回ることができました。

続いては、おきなわワールドへ。ここは、地底の世界「玉泉洞」や、国登録有形文化財に認定された古民家で伝統工芸の制作体験ができる「琉球王国城下町」、ハブとマングースのショー、エイサーのショーなどがあり、沖縄の歴史、文化、自然をまるごと体感できる場所です。久々に訪問してショーや玉泉洞を観て回りました。




続いて斎場御嶽に行こうと思いましたが、暑さと歩き疲れもあったので、回避。旧海軍司令部壕へと向かいました。ここは、昭和19年(1944)に日本兵3000人によって掘られた旧海軍の司令基地で、鍬やツルハシなどを使い手作業にて5か月間で掘ったとは思えないほどの壕です。ここでも、多くの日本兵が亡くなっていますが、当時のままの部屋や道具などが展示されており、幕僚が手榴弾で自害した際にできた壁の傷や、司令官の辞世の句なども残されています。


そして、レンタカーを返却してホテルへ。
今回は過去に行ったことある場所ばかりでしたが、比較的観光客が少なかったので、ゆっくり回ることができました。
翌日は、沖縄本島から日帰りで慶良間ダイビングする予定です。