スプリット
ザダルで朝を迎えたこの日は、海岸沿いを南へ移動し、スプリットという街を目指します。スプリットは、アドリア海沿岸最大の港町で、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝の宮殿がそのまま旧市街になったという珍しい町です。その珍しさから世界遺産に登録されています。
バスが到着し、ディオクレティアヌス宮殿を見ると、基礎部分がそのままで、そこに増築していった様子をうかがうことができます。


南の青銅の門から入っていき、宮殿の地下を歩いていきます。ちなみに石の重みで少しずつ建物は沈下しているようです。


地下から抜けると、前庭に出ます。目の前には、大聖堂が立っています。もともとは、ディオクレティアヌスの霊廟として建てられたものが、後にキリスト教会として利用されるようになりました。キリスト教を取り締まったディオクレティアヌスの石棺がここにはあったのですが、後にキリスト教徒によって破壊されたのはなんとも因縁めいています。後ほど、大聖堂に入ったり、塔に登ったりしたかったのですが、自由時間が短く叶いませんでした。





一度、北側の金の門を出ると、グルグール・ニンスキ像があります。彼は10世紀、 当時開かれた宗教会議で、教会でのスラヴ語の使用が禁止されたことに抵抗した司教で、クロアチアのラテン語化に抵抗しスラブ語の保護に大きく貢献しました。像の左足の親指に触れると幸運が訪れるということで、足のあたりだけ色が変わっています。



ところで、ローマ風の傭兵の姿をした人が宮殿内外にいて、一緒に写真を撮ることができますが、チップを求められるので、安易に応じることがないようにするといいですね。
夏の観光シーズンとあって、大混雑だったため、じっくり観光することはできませんでしたが、中心部の雰囲気を感じることはできました。

中心部を後にしてレストランへと向かい、この日の昼食はプロデット(魚のトマト煮込み料理)をいただきました。

そして、この旅の3ヶ国目、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルへと向かいます。
