南北境界線(DMZ)ツアー後編

 第3トンネルを出た後は、都羅展望台へと向かいます。その途中、韓国と北朝鮮とをつなぐ南北出入道路(事務所)の跡地があります。現在は、使用されていません。

都羅展望台

 都羅展望台は軍事境界線に近い韓国軍管理下の展望台です。駐車場から少し登ったところに展望台はあります。

 展望台からは、開城工業団地や北朝鮮の宣伝村などが一望できます。また、展望台にはたくさんの望遠鏡が設置されており、覗くと畑や道には北朝鮮の住民の姿を確認することができました。

 しかし、残念ながらここでは北朝鮮側にカメラを向けることはできません。現在、南北間の関係があまりよろしくないこともあって、写真や動画の撮影はできないことになっています。せっかく晴れて、かなり奥の方まで見渡すことができただけに残念ですね。

 駐車場と展望台との間の道の壁には、いろんな場所のパネルがありました。そこには、当初行く予定だったマジャン湖吊り橋のものがあったので、写真に撮ってから後にしました。本物を見たかった…。

統一村

 続いては統一村に寄り、休憩&買い物タイムです。統一村(自由の村)は、非武装地帯の中で唯一人が住んでいる場所です。

 人口は約450人ほどで、住民のほとんどは農業を営んでいます。休戦当時の住人の直系子孫だけ居住することができ、例えば女性は村外の人と婚姻すると居住資格を失います(ただし、婿養子は可能)。また、年間8か月以上村内に居住することが求められ、満たない場合は居住資格が消滅します。生活には様々な制約があり、毎日世帯ごとに人員チェックを受けなればならず、夜間0時から5時までは外出が禁止されるそうです。農作業も2-3日前までに活動時間を事前に軍に申告しなければならず、軍事境界線付近で農作業をする際には、軍の同行が必要となっているようです。

 短時間の滞在を終えたら、ソウルへと戻ります。行きと同じ支庁前で下りて、宿へと歩いて戻りました。戻ったのは夕方前でしたが、次の日けっこう歩きそうだったので、この日は宿でゆっくりすることにしました。

 翌日は、水原へ日帰り観光し、夜の飛行機で済州島に向かいます。

旅ichi

国内外問わず旅行好き。野球も大好き。北海道旭川市生まれ。札幌市、斜里町、訓子府町、紋別市を経て現在は旭川市に住む。

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です