9月の2度目の3連休は、東北に行ってきました。
3連休前日の夕方、札幌で用事があったため、近くの恵庭市で宿泊し、翌朝新千歳発仙台行の便に乗って移動しました。
仙台空港でレンタカーを借りて、まずは岩手県に向かって北上します。目標は平泉です。18年前ぶりです。途中のSAで昼食をとり、北上しますが、次第に天気が悪くなっていきます……。
2011年に世界遺産に登録された平泉。初めに訪れたのは毛越寺。平安時代の情景を残すここの浄土庭園は貴重な文化遺産です。ただ、ちょうど雨が強くなり、ゆっくり見て回ることはできませんでした。




続いてますます雨が強くなる中、中尊寺へと移動します。

↑本堂
平泉の繁栄を支えた奥州藤原氏の黄金文化の象徴とも言うべき金色堂がここにはあります。12世紀に初代清衡によって上棟され、当時の技術が凝縮されています。また、初代清衡、2代目基衡、3代秀衡、そして4代泰衡公の亡骸は金色の棺に納められ、今も安置されています。


(※金色堂内は、撮影禁止です)

続いては、中尊寺から車ですぐのところにある、高館義経堂へ。この地は、源義経終焉の地。この堂は、丘の頂上にあり、江戸時代に仙台藩主第4代伊達綱村が義経を偲んで建てたものです。中には義経公の木造が安置されています。
また、すぐ近くには、松尾芭蕉の有名な句の碑があります。


駆け足での平泉観光となってしまったので、宿泊地に行くには、少し時間があります。そこで、磐井川の浸食により、ゆっくりと時間をかけて形成された国の名勝、天然記念物・厳美渓に行くことにしました。
近くには、散策路もあり、激しい滝の飛沫や穏やかな水面を楽しめるのですが、予想通り激しく流れる渓谷が見られました。



また、ここには、「空飛ぶ団子」をオーダーできる茶屋があります。対岸の茶屋からロープを伝って団子を届けてもらうシステムで、かごに代金を入れて、木札を叩いて注文するそうです。自分が見ていた時に、ちょうど売り切れになり、頼むことはできませんでした。

さて、平泉から厳美渓に移動する間に、ちょっと気になるところがあったので、厳美渓を出た後、平泉方面に少し戻ります。
無知でまったく存在を知らなかったのですが、達谷窟毘沙門堂というところです。調べてみると、坂上田村麻呂が征夷の記念に毘沙門天を祀った岩窟だということです。ただ、火災のたびに建て直されてきたものらしいです。たたずまいが気になったので、思わず寄ってしまいました。

そして、宮城県へと南下し、この日の宿泊先へ。泊まったのは、古川天然温泉 ホテルルートイン古川駅前です。大浴場があるので、雨で冷えた体と移動の疲れを労わり、初日は終了。
